アトピー性皮膚炎でも海や川、山に行きたい!気を付けたいポイントとは

上手なストレス解消は、アトピー性皮膚炎にも効く?!

アトピー性皮膚炎では、生活習慣や食生活など、様々な面で制限があることが多く、特に症状が悪化しているときは強いストレスがかかってしまいます。ストレスは、心身に負担があるうえに、アトピー性皮膚炎のさらなる症状の悪化につながることもあります。日々のストレスを上手に発散していくことは、治療のうえでも大切です。

強いストレスは体に様々な影響を及ぼす
ストレスは、人によって「何をストレスと感じるか」は様々ですが、現代社会では人間関係や勉強・仕事などで様々なストレスを抱える方が増えています。人の体は、ストレスを感じると「ストレス反応」を起こすことがあります。

アトピー性皮膚炎にとって、ストレスは悪化要因の1つ
アトピー性皮膚炎の悪化因子には、ダニやハウスダスト、汗や黄色ブドウ球菌などの細菌、このほか生活習慣の乱れや暴飲暴食、ストレスなどが挙げられます。アトピー性皮膚炎に罹っている方では、「かゆみ」や、「肌の状態への不安」などのストレスが悪循環することで、さらにストレスフルな状態にもなりかねません。ストレスを感じる環境は、できるだけ改善していくことも、治療を行ううえでは大切になります。

ストレスを上手に発散して、心も健康に
ストレスを発散しようと、過度に飲酒したり、ジャンクフードを過食したりするのは、肌の状態を悪化させるだけでなく、アトピー性皮膚炎以外の疾患を引き起こしかねません。健康な体を維持するためには、体と心に優しい「ストレス解消」がポイントです。好きなことに熱中したり、好きな音楽を聴いたりして、心に栄養を補給してあげるもの良いかもしれません。また、「笑う」ことは、ストレス解消につながるだけでなく、免疫機能を正常化させる効果があると言われています。

旅行やレジャーなどが、ストレス解消になる方も多いのではないでしょうか。アトピー性皮膚炎だからと言って、すべて我慢しなければならないことはありません。悪化させないポイントはしっかりと押さえて、楽しくストレスを解消しましょう。

海では「日焼け」に注意しましょう

夏のレジャーと言えば「海」と思う方も多いのではないでしょうか。上手に海のレジャーを楽しみましょう。

海では紫外線量が多くなる?!
海でのレジャーは「日焼けしやすい」と感じることはありませんか。それは、肌の受ける紫外線の量が増えるからです。紫外線は、太陽から降り注がれているものだけでなく、地表からも反射して肌に影響を与えています。草地や土の地面が10%以下の反射率であるのに対し、砂浜や水面がある海では、反射率が20%程度まで上がることがあります。日差しが強い時期では、この10%の差でも肌に届く紫外線の量は大幅に上がってしまいます。

また、海では肌の露出が多い水着を着ることも、影響しています。近年では、ラッシュガードやスイムレギンスなど、肌の露出を減らせるアイテムを上手に活用し、日焼け対策をしている方も多くなっています。

アトピー性皮膚炎の肌に海水はどうなの?
海水は塩分を多く含んでいますので、肌の状態によっては「しみる」と感じることもあるかもしれません。しみると感じる場合は、海に入るのは避けるようにしましょう。刺激が強いと、アトピー性皮膚炎が悪化してしまいかねません。自分の肌の状態をしっかりと確認したうえで楽しみましょう。心配な時は、医師に相談するのがおすすめです。

海水浴後は、速やかにシャワー浴などして清潔にする
海水が肌についたままで乾くと、肌のバリア機能が低下することがあります。海から上がったら、こまめにシャワーを浴びて、海水を洗い流すようにしましょう。シャワーを浴びるのが難しい場合は、ペットボトルなどに水を用意しておいて、かけ流しするだけでも効果があります。海水浴後は、入浴して肌を清潔な状態に戻し、しっかりと保湿を行いましょう。

川では「花粉」や「虫刺され」に注意しましょう

水遊びは、海だけでなく川でも楽しむことができます。川でのレジャーにはどのような点に注意が必要なのでしょうか。

周りに植物の多い川は、花粉刺激や植物によるかぶれに注意
川の周囲は自然が豊かなことが多く、植物がたくさん生い茂っていることもよくあります。川辺にはイネ科やブタクサなど、アレルゲンになりやすい花粉を持つ植物が多く生えていることがあり、花粉がアレルゲンになっている方は注意が必要です。

また、植物に触ることによって、かぶれなどの肌トラブルが起こることもあります。手で触る以外にも、体や四肢などに触れてもかぶれが起きますので、草むらの中に入るときには、肌を露出しないようにしましょう。

自然が豊かな分、虫もたくさん! 虫刺されに注意しましょう
川辺は、自然が豊かな分、虫もたくさん生息しています。身近な蚊や蜂はもちろん、ブヨやアブなどの強いかゆみを引き起こす虫もいます。刺されないためには、虫よけ対策は欠かせません。虫よけスプレーを使ったり、肌の露出をできるだけ減らしたりなど、工夫しながら楽しみましょう。ただし、虫よけスプレーは刺激が強いものもありますので、自分の肌に合うか、事前に確認しておくと安心です。

◆プールでは「塩素刺激」に注意しましょう
プールは、海が遠い場所に住んでいても手軽に楽しめるほか、室内プールであれば季節関係なく利用することができるレジャーです

プールの水に含まれる高濃度の塩素が刺激に
プールは大量の水を必要とすることから、毎日水を総入れ替えしたり、プールを洗ったりすることはできません。そのため、大腸菌などの細菌が発生しないよう、塩素などを使って水を殺菌しています。水道水の塩素濃度は、水道法によって0.1mg/L以上1mg/L以下にすることが定められているのに対し、プールの水は厚生労働省や文科省によって0.4 mg/L以上1mg/L以下との基準が示されています。最低入れるべき塩素の量が多くなりますので、水道水に比べて塩素濃度が高くなると言えるでしょう。

海同様に、プール後は速やかにシャワー浴がおすすめ
塩素をむやみに怖がる必要はありませんが、肌への刺激を軽減するためにも、プールから出たらなるべく早くにシャワーを浴び、肌を清潔な状態に戻すようにしましょう。肌がいつもよりも敏感になる場合もありますので、より優しく、丁寧に、がポイントです。プールでいつも通りの入浴が難しい場合は、まずはシャワー浴で体についた塩素を含む水を流して、自宅に戻ってから、いつものスキンケアを行うようにしましょう。

山では「汗」や「虫刺され」にも注意しましょう

自然が豊かな山では、森林浴などの心身をいやす効果があると言われています。また、木は二酸化炭素を吸って酸素を出してくれますので、いわゆる「きれいな空気」を体いっぱいに浴びることができます。

汗をかいたら、濡れたおしぼりで汗を拭う
山歩きでは、高低差のある坂を上ったり下ったりしますので、有酸素運動としても効果的です。標高の高い山では、気温は低くても、体を動かすことによって汗をかきますが、体を健康に保つ重要な働きをしてくれる汗は、保湿効果やバリア機能の改善など、アトピー性皮膚炎にとって良い効果をもたらします。

アトピー性皮膚炎の肌では、「汗をかいたらそのままにしない」のが鉄則です。山では簡単にシャワーを浴びるのは難しいですので、濡れたおしぼりでこまめに体を優しく拭くようにしましょう。スキンケア用にペットボトルに水を用意しておくのもおすすめです。また、低刺激のウエットティッシュを活用するのも良いでしょう。事前に肌に合うか、確認しておくと安心です。

「虫刺され」は、蚊だけとは限らない?! ほかにも注意したい虫とは
川での「虫刺され」同様に、山でも虫刺されに注意が必要です。山では、蚊・蜂・ブヨ・アブのほかにも、毛虫やヤマビル、マダニ・ムカデなどのリスクがあります。虫よけスプレーや長袖長ズボンで肌の露出を極力減らすなど、しっかりと対策しておきましょう。

実は、山は紫外線が強い?! 日焼けにも注意が必要
海や屋外プールでは日焼け対策をしていても、山ではしていないという方も多いかもしれませんが、標高が高い場所では紫外線量が増えることがわかっています。標高が高いと、上空にある空気の量が少なくなり、紫外線が散乱されなくなるため、1000m高くなるごとに、紫外線量が10%も上がると言われています。

また、空気が澄んでいる場所ほど、紫外線の量がさらに増えるとも言われています。山へのレジャーでは、日焼け対策はしっかりと行うようにしましょう。

総合評価1位の商品はこちら